先日、教室の送迎について改めて考える機会がありました。
ルールというと、
「自由を制限するもの」
「面倒なもの」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが、私はそうは思っていません。
むしろルールや型というものは、上達するための近道だと考えています。
例えば、そろばんです。
自己流で珠をはじくこともできます。
ですが、正しい指使いや姿勢を身につけた子ほど、その後大きく伸びていきます。
最初は少し窮屈に感じることもあります。
それでも基本を大切にした子は、後になって圧倒的な差になって現れます。
勉強も同じです。
宿題のやり方。
丸付けのやり方。
間違い直しのやり方。
ノートの使い方。
テスト勉強の進め方。
成績が伸びる子ほど、まずは教わった型を素直に実践しています。
逆に、
「自分はこっちの方がやりやすい」
「たぶん大丈夫だと思う」
と自己流から入る子は、遠回りをしてしまうことが少なくありません。
もちろん最終的には、自分に合ったやり方を見つけていくことも大切です。
ですが、そのためにはまず基本を身につけることが必要です。
武道の世界には「守破離(しゅはり)」という言葉があります。
まずは教わったことを守る。
次に工夫する。
そして最後に、自分自身のやり方を確立する。
私は子どもたちにも、そんな成長をしてほしいと思っています。
ただ言われたことをやるだけではなく、自分で考えて進められるようになってほしい。
ですが、そのためにはまず「守」の段階が必要です。
実は、教室でも同じように「型」を大切にしています。
その一つが鉛筆の持ち方です。
鉛筆を正しく持てるようになると、
・余計な力が入らず疲れにくい
・字が丁寧になる
・速く書いても字が崩れにくい
・長時間の学習でも集中が続きやすい
といったメリットがあります。
ですが、私が鉛筆の持ち方を大切にしている理由は、それだけではありません。
鉛筆の持ち方を学ぶことは、勉強を学ぶことの第一歩だからです。
子どもたちは最初、
「なんでこんな持ち方をしなくちゃいけないの?」
と思うかもしれません。
ですが、そこにはちゃんと理由があります。
まずは教わったことをやってみる。
意味を理解する。
そして自分の力にしていく。
これは鉛筆の持ち方だけではなく、勉強そのものにも共通しています。
だから私は、鉛筆の持ち方を単なるマナーとしてではなく、「学ぶ姿勢を身につける第一歩」として大切にしています。
そろばんの指使いについては教室でしっかり指導していきます。
一方で、鉛筆の持ち方は毎日の生活の中で身につけていく部分も大きいため、ご家庭でもぜひ声がけにご協力いただければ幸いです。
そして、これは勉強だけの話ではありません。
社会の中で生活していくためにも、ルールは大切です。
「自分だけなら大丈夫」
「うちだけは特別」
そう考えてしまうと、どこかで周りの人に迷惑をかけてしまいます。
教室も地域の皆さまに支えていただきながら運営しています。
だからこそ、子どもたちにも保護者の皆さまにも、周りの人への配慮を大切にしていただけたらうれしいです。
まずは型を大切にすること。
それは遠回りに見えて、実は一番の近道です。
勉強も、そろばんも、そして社会の中で生きていくことも。
大きく成長する子ほど、まずは基本を大切にしています🍀

